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エコカー(2015年)

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Tesla Powerwall…家庭向けバッテリーに革新をもたらすのは、電気自動車メーカーのテスラモーターズ

太陽光発電の普及が早すぎて、太陽光発電利用者から送電網への電力供給が過剰になるという問題が起こりつつあるそうだ。
電力が生産されるが、それを納める先がないという問題だ。

となると、太陽光発電でつくられた電気を送電網に渡すのではなく、家庭にバッテリーを設置して電力を蓄えるというのが一つの選択肢になるだろう。
そのバッテリーにテスラモーターズが乗り出すという。

現在、テスラのバッテリー「Powerwall」の価格はキロワット時あたり300ドル(約3万6000円)。
かつて2020年に達成すると予測された水準のものをすでに実現している。
バッテリー価格が下がると、太陽光発電などの導入コストが下がるので、再生可能エネルギーの普及につながり始めることになる。

電力をあまり使わない時間帯にバッテリーに貯めて、必要なときに使い、余剰が出ればに売る。

Powerwallが1億6000万あればアメリカ合衆国全体が再生可能エネルギーに移行でき、9億あれば世界中が再生可能エネルギーに移行できるという。
いやぁ、よくまぁ計算したもんだ。

で、発表されたバッテリー。
すでにアーリーアダプターに大反響だという。

コスト効率は、もっと広い層にブレイクする寸前のところまできている、ということ。

破壊的イノベーションの典型を間近に経験することになりそうだ。

値段は3,000ドル(36万円弱)と3,500ドル(42万円弱)。
ちと高い。

だが、バッテリーのコストはすごいスピードで落ちているので、テスラのバッテリーが今の半値まで落ちるのは3-5年後と言われているそうだ。
今まで非常識なくらいにスピード感を持って展開しているテスラだけに、もっと早くなりそうな気がする。

半値の18万円や21万円だったら、即買いだね。

さて、テスラモーターズは本業の電気自動車でも着々とアップデートを進めている模様。

特に注目なのが、今いろんな企業がしのぎを削り始めている自動走行。
自動の車庫出し機能だけでなく、高速走行の完全自動によるハンズフリーの高速走行を予定しているそうだ。

破壊的イノベーションを地で行く企業の行く先に見えるものは何なのか、今後5年は目が離せない企業だ。

そんな会社だが、CEOのイーロン・マスクの年間報酬は450万円だそうだ。
とはいえ、現在テスラモーターズの株を2,830万株保有しており、金額にして62億ドル(約7,430億円)の資産を保有しているそうだから、報酬などいらないということなのだろう。

今回の記事のネタ元

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「電気自動車=クリーンの嘘」の嘘

電気自動車=クリーンの嘘 燃料電池車がエコカーの主役&ガソリン車を侵食する理由|ビジネスジャーナル/Business Journal

電気自動車=クリーンの嘘 燃料電池車がエコカーの主役&ガソリン車を侵食する理由
トヨタ自動車は昨年12月、世界初の市販燃料電池車(FCV)「ミライ」(税込723万6000円)を発売し、すでに全国で年間生産台数の700台を上回る1000台を...

「EVはクリーン」というイメージが強いが、実際には発電の際に大量のCO2を排出するなど環境負荷が発生している。

環境負荷が発生しているのは燃料電池車(FCV)であっても同じこと。
ここで引き合いに出しているトヨタ自動車の「ミライ」のエネルギー源となっている水素も、作り出す際には環境負荷が発生している。
まるで燃料電池車であれば、環境負荷がかからないかのような書き方をしているが、大丈夫か?この人?

論じるのであれば、エネルギー変換率なども考慮しながら、どちらがどれだけ環境負荷が少ないかを論じるべきである。

こっちの議論の方がまし どちらが「真のエコカー」なのか?

燃料電池車と電気自動車、 どちらが「真のエコカー」なのか?

燃料電池車と電気自動車、どちらが「真のエコカー」なのか? 「Well to Wheel」から見たCO2排出量の違い | JBpress (ジェイビープレス)
走行中に水しか排出しない燃料電池車(FCV)と、マスクが人類滅亡を防ぐために開発している電気自動車(EV)。どちらが真のエコカーなのか?(1/5)

ここでの議論は次のように展開されている。

その際、用いるのが「Well to Wheel」(井戸から車輪まで)という概念である。例えばガソリン車なら、油田から油をくみ上げ、精製してガソリンをつくりだし、クルマの車輪を動かすまでを意味する。そして、このすべての過程で発生するCO2を合計して、ガソリン車1キロメートル走行あたりに排出されるCO2を算出する。

 FCVならば、どのように水素を作ったか、というところから、車輪を動かすところまでのすべての過程で発生するCO2を合計する。同様に、EVも、どのような電力を用いてバッテリーを充電し、車輪を動かしたか、そのすべての過程で発生するCO2を合計する。

 本稿では、この「Well to Wheel」という考えに基づいて、1キロメートル走行時に排出されるCO2の量を比較し、FCVとECのどちらがエコ

トヨタvsグーグル

5年後、トヨタ最大の敵はグーグルになる

5年後、トヨタ最大の敵はグーグルになる
最近、メディアで「自動運転車」についての報道を見かける方も多いのではないだろうか。運転が苦手でも自由に好きなところに行けるようになったり、飲酒運転による事故が減る可能性があるなど、メディアでは期待と…

トヨタだけに限らず、既存のエンジン自動車メーカーは、これから5年以内に、既存の自動車メーカーとは発想が根本的に異なる業種からの参入に脅かされることになる。
イノベーションのジレンマを地で行く状況が生まれるということである。

ここで論じられているのは、自動運転。
自動運転には2種類あるそうで、1.「オートパイロット」(飛行機のパイロットが離陸後に活用するような操縦支援をするもの)、2.「自律運転」(搭乗者が運転にかかわることなく目的地に到着できるもの)

違いが良くわからないが、どちらの技術であっても、究極的には事故のない車ができればよい。
人が運転する限り、人的なミスによる事故が起きる。
昨今話題になる高速道路の逆走なんかは、自動運転技術によってなくなくなるだろうし、居眠り運転による事故というのも、自動運転技術で亡くなっていくのではないかと思う。

発電するタイヤというコンセプトがグッドイヤーから出たというので、次は発電するボディで決まり

発電するグッドイヤーのタイヤ『BH03』は電気自動車の救世主となるか

発電するグッドイヤーのタイヤ『BH03』は電気自動車の救世主となるか - 週刊アスキー
グッドイヤーは第85回ジュネーブモーターショーに、コンセプトタイヤ『BH03』を出展しました。タイヤに発生する熱を変換して電気を発生。電気自動車の走行距離が伸びそうです。

摩擦熱や変形応力で発電するタイヤ BH03 発表。米グッドイヤーがコンセプト公開

Engadget | Technology News & Reviews
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タイヤが発電するなら、ボティも当然発電しなければならない。
次は画期的な発電システムを有するボディが登場するに違いない。

グッドイヤーは第85回ジュネーブモーターショーに、コンセプトタイヤ『BH03』を出展した。『BH03』は、タイヤ表面にウルトラブラックのテクスチャーを採用。停車中に日光で暖められたタイヤの熱や、走行中の地面との摩擦やタイヤの変形で発生する熱を電気に変換する。

燃料電池車普及に立ちはだかるインフラ整備という課題、全世界に展開できなければガラパゴス化は必然か

燃料電池車FCVによる水素社会は本当にエコなのか?

燃料電池車FCVによる水素社会は本当にエコなのか?
FCVが凄いエコになる可能性というのは、要するに今のエネルギー消費システムにはあっちこっちに無駄があるってことなんですよね。

これからインフラの整備が必要な燃料電池車。
すでに整備が終わっているインフラ(電気)を利用するだけの電気自動車。

しかも全世界同時に整備されていかないと、この車の未来はないかもしれない。
だけど、このご時世、わざわざ燃料電池車のために新たなインフラを整備しようって気になるか??

燃料電池車は本当は全然エコじゃないし、インフラを整えるのが大変だから世界では普及しないだろうというシニカルな意見もある。

燃料電池車の普及のために必要なインフラは、自動車メーカーが拠出するしかない。
なぜなら、電気自動車の普及のために、イーロン・マスクがとっている手法が、まさにその通りだからだ。
自分たちで普及のために金を出さずに、政府や、他の事業者の協力を期待していると、必ず負ける。
すでにスピード感が違う。数年後にはとんでもない差が開くことになる。
他人のふんどしで相撲を取って勝とうというつもりなら、撤退した方がましだ。

イーロン・マスクが今行っていることは、自分で電気自動車のスタンダード規格を作ることと同じである。
将来、電気自動車と燃料電池車の戦いで電気自動車が勝った際には、イーロン・マスクの規格が、スタンダード規格になっているだろう。
電気自動車と燃料電池車の戦いに燃料電池車が勝つ気があるのなら、今すぐに、インフラ整備のために巨額を支出して対抗しなければならないと思う。
今なら、まだ資金の差でイーロン・マスクに勝てる可能性が残されている。
だが、来年、再来年では手遅れかもしれない。

1)FCVはちゃんと社会が活用できなければエコ的に最悪の技術になる
2)しかし、本当に活用できれば凄いエコになる。
3)かつ、現代社会の核心的課題である”格差問題”などにまでポジティブな影響を与えうる可能性があるし、ここ20年絶不調だった日本の良さを提示していける可能性を秘めている

燃料電池車はエコを強調しているが、実際は、そうでもないかもしれないという説もあるようだし…。

「キャズム」などで書かれている、アーリーアダプターまでは普及するけど、アーリーマジョリティまでにはなかなか普及せずに静かに消えていく多くの技術と同じような気がする。
将来の経営学の教科書に典型的な事例として載らないことを祈るばかりだ。

最後まで残る問題は、「・水素を作る時点から考えると全然エコじゃない可能性がある」の方なんですよね。

一番最悪なのは、現状発電の大半を火力に頼っている日本が、「火力発電で作った電力で水素を作ってそれでFCVを走らせるインフラにする」ことです。こうなったらもう目も当てられない。「トータルなエコ」を考えるとやらないほうがマシな世界になります。

将来に渡って技術進歩もあるし、現時点でも業界団体ごとに自分たちに有利な数字を発表するので、とりあえずウィキペディアのFCVのページ下段、「エネルギー効率」の項を見ておけばだいたいのことはわかります。

物凄く単純にいうと、

水素を作ってそれを圧縮して輸送して充填するプロセスに物凄くエネルギーを使うので、そもそも火力発電で作った電気で直接充電する電気自動車や、火力発電に使う化石燃料(ガソリンで発電するわけじゃないから厳密には違うものだけど)の分をそのままガソリン車で燃やして走ったほうが効率的
ということです。

つまりさらに単純に言えば、

・既に発電されている電気がある時に、それを使って水素を作って圧縮して輸送して充填してFCVを走らせるみたいな遠回りをするより、その電気で直接充電して電気自動車走らせた方が効率的
・化石燃料が目の前にある時に、そこから火力発電してその電気で水素作って圧縮して輸送して充填してFCVを走らせるような遠回りをするより、その化石燃料でそのままガソリン車を走らせた方が効率的
ということになる(以下の絵参照)。

燃料電池車への米メディア批判

燃料電池車は“愚か”な選択…米メディア批判 トヨタら3社の水素ステーション整備受け

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まず、次の通り。
確かにガラパゴス化する可能性が高い。

他国で成功しなければ、日本のガラパゴス化になるだけ?
『The Car Connetion』は、日本の水素インフラ整備計画が成功する可能性は高い、とみている。日本の国土は(米国と比べて?)それほど広くなく、政府の支援があれば、水素ステーションがガソリンスタンドほど一般的になるだろう、としている。

だが、『The Car Connetion』は別の疑問を呈する。
1.水素ネットワークを整備するのに、日本政府、自動車メーカー、納税者はいくら負担することになるのか?
2.他国が水素ネットワークを自国内に整備するのに同程度の投資を行うのか?
3.もし、2の疑問への答えがNOなら、水素燃料電池車はどうなるのか? 日本の自動車メーカー3社は諦めるのか? それとも日本はガラパゴス化するのか?

そして、次にこれまで日本メディアが取り上げてこなかった、「水素」そのもののが製造過程で高環境負荷であるという。

水素燃料電池車に非常に批判的だ。同氏は、燃料電池車を「非常に愚か」と酷評している。マスク氏の主な主張は、水素の取り扱いが非常に難しいのは言うまでもなく(水素は可燃性が高いため)、水素を調達する際に、水から電気分解して水素を取り出す場合は、電気効率として非常に悪いため、と独立系のメディアサイト『ThinkProgress』は報じる。

さらに、カリフォルニア大学の調査結果を引用して、1マイル辺りに必要な電気量では、バッテリー型の電気自動車が最も少なく、燃料電池自動車ではその2倍以上も必要だと示している。地球温暖化の問題を考えれば、水素は「信じられないほど愚かな」車の燃料

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