雑多なことだらけですが、一定のボリュームのあるテーマができましたら、切り離して別ブログにする予定です。

燃料電池車普及に立ちはだかるインフラ整備という課題、全世界に展開できなければガラパゴス化は必然か

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燃料電池車FCVによる水素社会は本当にエコなのか?
https://www.huffingtonpost.jp/keizo-kuramoto/fcv_1_b_6777326.html

これからインフラの整備が必要な燃料電池車。
すでに整備が終わっているインフラ(電気)を利用するだけの電気自動車。

しかも全世界同時に整備されていかないと、この車の未来はないかもしれない。
だけど、このご時世、わざわざ燃料電池車のために新たなインフラを整備しようって気になるか??

燃料電池車は本当は全然エコじゃないし、インフラを整えるのが大変だから世界では普及しないだろうというシニカルな意見もある。

燃料電池車の普及のために必要なインフラは、自動車メーカーが拠出するしかない。
なぜなら、電気自動車の普及のために、イーロン・マスクがとっている手法が、まさにその通りだからだ。
自分たちで普及のために金を出さずに、政府や、他の事業者の協力を期待していると、必ず負ける。
すでにスピード感が違う。数年後にはとんでもない差が開くことになる。
他人のふんどしで相撲を取って勝とうというつもりなら、撤退した方がましだ。

イーロン・マスクが今行っていることは、自分で電気自動車のスタンダード規格を作ることと同じである。
将来、電気自動車と燃料電池車の戦いで電気自動車が勝った際には、イーロン・マスクの規格が、スタンダード規格になっているだろう。
電気自動車と燃料電池車の戦いに燃料電池車が勝つ気があるのなら、今すぐに、インフラ整備のために巨額を支出して対抗しなければならないと思う。
今なら、まだ資金の差でイーロン・マスクに勝てる可能性が残されている。
だが、来年、再来年では手遅れかもしれない。

1)FCVはちゃんと社会が活用できなければエコ的に最悪の技術になる
2)しかし、本当に活用できれば凄いエコになる。
3)かつ、現代社会の核心的課題である”格差問題”などにまでポジティブな影響を与えうる可能性があるし、ここ20年絶不調だった日本の良さを提示していける可能性を秘めている

燃料電池車はエコを強調しているが、実際は、そうでもないかもしれないという説もあるようだし…。

「キャズム」などで書かれている、アーリーアダプターまでは普及するけど、アーリーマジョリティまでにはなかなか普及せずに静かに消えていく多くの技術と同じような気がする。
将来の経営学の教科書に典型的な事例として載らないことを祈るばかりだ。

最後まで残る問題は、「・水素を作る時点から考えると全然エコじゃない可能性がある」の方なんですよね。

一番最悪なのは、現状発電の大半を火力に頼っている日本が、「火力発電で作った電力で水素を作ってそれでFCVを走らせるインフラにする」ことです。こうなったらもう目も当てられない。「トータルなエコ」を考えるとやらないほうがマシな世界になります。

将来に渡って技術進歩もあるし、現時点でも業界団体ごとに自分たちに有利な数字を発表するので、とりあえずウィキペディアのFCVのページ下段、「エネルギー効率」の項を見ておけばだいたいのことはわかります。

物凄く単純にいうと、

水素を作ってそれを圧縮して輸送して充填するプロセスに物凄くエネルギーを使うので、そもそも火力発電で作った電気で直接充電する電気自動車や、火力発電に使う化石燃料(ガソリンで発電するわけじゃないから厳密には違うものだけど)の分をそのままガソリン車で燃やして走ったほうが効率的
ということです。

つまりさらに単純に言えば、

・既に発電されている電気がある時に、それを使って水素を作って圧縮して輸送して充填してFCVを走らせるみたいな遠回りをするより、その電気で直接充電して電気自動車走らせた方が効率的
・化石燃料が目の前にある時に、そこから火力発電してその電気で水素作って圧縮して輸送して充填してFCVを走らせるような遠回りをするより、その化石燃料でそのままガソリン車を走らせた方が効率的
ということになる(以下の絵参照)。

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