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発電・エネルギー(2015年)

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今の技術ですでに可能だが、発電と蓄電が更に進むと電力自給自足な生活がおくれる あとは水だけだ

昼間に発電した電気をバッテリーに貯めて、夜間に使う。
一般的な4人家族で使う電気は1日に10kWhだそうだ。
蓄電でこれがまかなえればよい。

Tesla Powerwallの10kWhが3500ドル、7kWhが3000ドル。1日分が3500ドル。
価格はどんどん下がっていくであろう。
家庭向けバッテリーに革新をもたらすのは、電気自動車メーカーのテスラモーターズ

とはいえ、売電で「元を取ろう」と考えていると、損をした気分になるかもしれない。
おそらく元は取れないだろうからだ。

だが、経常的な電気代の支払いがなくなり、なによりも、何かあった際の停電というものから免れるというメリットは大きいはず。

これは集合住宅についても当てはまる。
共用部分の、たとえばエレベーターや照明や水道のポンプだけでも独自の蓄電設備と発電システムでまかなえれば、ずいぶん違うのではないだろうか。

発電方法はいろいろある。代表的なのは太陽光だろうが、小さなところでは「発電ゴム」の開発に株式会社リコーが成功したらしい。
センサーの分野や身の回りの発電環境に役に立ちそうだが、大きなものにはもちろん役に立たないだろう。
だが、風車のない風力発電機「Vortex」という、これまでにない風力発電機が誕生しようとしている。
「Vortex」は回転する羽根を持たず、長い1本の棒がユラユラすることで電力を得るという新しい風力発電機で、理論上の製造コストは53%の削減が可能、運用コストも51%削減できるとのことで、回転部分を持たないことでベアリングやギヤの摩耗が発生しないことなどから、メンテナンスにかかる費用は80%の削減が可能というすぐれもの。

発電して、蓄電して、なおかつ電気が余ったら、どうするか。
そりゃ、何かに変えるのでしょうよ。
例えば、水素なんかに、と思っていたら、理化学研究所が太陽光エネルギーを水素として貯蔵するシステムを構築したと発表した。
ま、普通に思いつく発想だもんね。

太陽光エネルギーを水素に変換するシステムは変換効率15.3%。
これが高いのか低いのかはわからないが、変換できるということがとても重要だと思う。

季節要因もあるが、気候の穏やかな春や秋は、冷暖房をあまり使わないで済むので、電力消費量は少なくて済む。
この季節に、太陽光を利用して、水素に変換し、夏や冬に備えるというのは、どうだろうか?

電力の友好的な活用も必要だが、日常生活の中では電気を使わないようにするというもの大切。
こうしたことに、最新の技術がとても役に立ちそうである。

まずは、光。
照明も太陽光を取り入れる方法ができつつある。
CoeLuxという商品では、本物の太陽に限りなく近い照明が完成しつつある。
これは人工的な光であるが、太陽光を家の中にそのまま引っ張り込んじゃうことができる「Light Bandit」というシステムが登場したという。

次に暖房。
これは発想の転換だが、サーヴァーを家に設置して、無料の暖房とするもの。
マイクロソフトリサーチが2011年「データ暖房(Data Furnace)」という画期的な研究論文を発表しており、論文で提案しているのは、データセンターの熱を外部で利用する方法を探すのではなく、サーヴァーを家庭や職場に分散設置することで、廃熱を暖房として直接活用することであるそうだ。

暖房とくれば、冷房。
温風を冷風に変えて室内を快適にする3Dプリンター製のレンガ「Cool Brick」というのがでた。
これは生活の知恵に最新のテクノロジーを組み合わせたもので、知識というものはこうやって使うものだということを示してくれるとても良い例である。
砂漠地帯では、液体が蒸発する際に周囲の熱を奪っていくという摂理を利用した「気化冷却」によって冷風を生み出す特殊な窓が使われていたそうで、気化冷却の仕組みを利用し、外気を冷風にして室内に取り込むことができる特殊なレンガを3Dプリンターで作ったのだそうだ。

今回の記事のネタ元

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テスラが家庭用バッテリの製造に乗り出す

テスラ、家庭用バッテリの製造を6カ月以内に開始へ

テスラ、家庭用バッテリの製造を6カ月以内に開始へ
電気自動車を手がけるテスラモーターズが、家庭用蓄電池事業に乗り出した。同社が米国時間2月11日、決算発表の電話会議でこれを認めた。

日本でも宣伝しているが、電気自動車というのはそれ自体が巨大な蓄電池。
そのノウハウを使うというのは当たり前。

電気自動車を手がけるTesla Motorsが、家庭用蓄電池事業に乗り出した。同社が米国時間2月11日、決算発表の電話会議でこれを認めた。

電気自動車とスマートハウスと自動運転で変わりゆく世界

自動運転から家まで

ZMPという会社がある。
ベンチャー企業で、自動運転技術を手掛けている、最も注目されている会社だ。

創業わずか14年のベンチャー企業に熱い視線が注がれている。自動運転技術を手掛けるZMP。従業員約50人規模の会社にもかかわらず、顧客リストには完成車メーカーや部品メーカーが名を連ねる。2014年にはインテルが出資し、今年に入ってからもコマツやソニーなどが相次いで出資や共同開発を発表している。

この会社のSLAM技術を使ってグーグルも自動運転車を作っているという。

この自動運転だが、グーグルではないが、すでに全米を縦断できるほどまでに来ている。

自動運転の技術を開発している企業の一つ、米自動車部品メーカーのデルファイ・オートモーティブ社。同社は自動運転技術を搭載した車のテスト走行を行なったのですが、驚きなのはその距離。なんと全米横断約3,400マイル(約5,500km)のテスト走行を行ったんです。

~中略~

この約5,500kmを走り抜くのにかかったのは計9日間。その間、運転手が実際に運転したのはその1%程度で、高速を降りるときだけだったそう。

というから、驚きだ。

こうした技術の進化の中で、忘れてはいけないのが、テスラモーターズの存在。
当然、テスラも自動運転を念頭に置いていろんな開発をしてきている。

その前に、テスラが仕掛けてきたのが、バッテリー業界への革新。
テスラの家庭用バッテリー「Powerwall」
電気自動車の心臓部というべきバッテリー。
そこで培われた技術を投入するというのは、当たり前の発想。

で、この次に来るのは、バッテリーと、もしかしたら電気自動車を使った、スマートハウス。
群馬セキスイハイムで実験を始めたそうだが、テスラとすでに手を組んでいるのがパナソニック。
当然、パナソニックはこの分野に進出してくるだろう。

このオープンハウスでは8.91kWの大容量太陽光発電システム、電力会社の電力、太陽光発電の電力系統を連携するシステム「V2H」を採用。さらに、電気自動車の電力も使えるようになっており、合計3系統の電源を自由に最適利用できるようになっています。

パナソニックはすでにグループとして太陽光に住宅にバッテリー技術を持っている。
あとは、電気自動車か。

ちなみに、電気自動車はアマゾンで買えるそうだ。
もはや家電ですな。

BMWが開発した電気自動車「i3」は、車体骨格に軽量・高強度のカーボンファイバーを用いて、走りの楽しさと環境性能の両立を目指したクルマ。1度の充電で229km(メーカー公表値)の走行が可能

今回の記事のネタ元

ぐるぐるソーラーパネル

ぐるぐる巻き巻き。ソーラーパネルですぐ充電できるよ

ぐるぐる巻き巻き。ソーラーパネルですぐ充電できるよ | ROOMIE(ルーミー)
オランダのデザインチームWaacsが手がけたRollable Solar Chargerというコンパクトなソーラーパネルです

折り畳み傘より小さそうなので、日常的に持ち歩くのもありかもねェ。

オランダのデザインチームWaacsが、「現代の人々が電源に振り回されないために」と生み出したのは、Rollable Solar Charger。

太陽の光を家まで引っ張っちゃおう、そして、格安のソーラーパネル

太陽光を室内ライト

これって、発想の転換だ。

日中の太陽光を効率的に室内に取り入れ、天然のライトとして利用できたなら……。そんな願いを叶えるのが「Lucy」である。

 Lucyは、太陽光を室内に取り入れる球形のデバイス。仕組みはシンプルで、鏡が太陽光を反射し、強い光を室内に入れる。25平方メートルに必要な5,000ルーメンを越える7,000ルーメンの光量がある。

自然の力をそのまま使う。
流行りのサスティナブル・テクノロジー。

で、Lucy自体は太陽光発電で動くため、電気は必要ない。
小売価格は300ドル、事前注文は199ドルである。

同じようなのが、太陽光を家の中にそのまま引っ張り込んじゃうことができる「Light Bandit」。

低コスト・高効率のソーラーパネル

ソーラーパネルって高いよねぇ、って思っていたら、イーロン・マスクがまたやってくれそうだ!!!

テスラモーターズ、SpaceXなどの創業者イーロン・マスクが2006年に設立した太陽光発電会社ソーラーシティが、高い発電効率を誇りながら0.55ドル(約66円)で1Wの電力を生成できる低コスト・高効率の新しいソーラーパネルを発表しました。

今のパネルが1Wあたり400円だというから、どれだけ格安かがわかる。
そして、ここまで下がれば、補助金なしでも普及はしていくだろう。
日本のメーカーも、まずは1Wあたり100円を切るのが目標だろう。

ネタ元

太陽光を家の中まで引っ張り込んじゃおう

太陽光を家の中まで引っ張り込んじゃおう | ROOMIE(ルーミー)
室内に太陽光を取り入れてしまうシステム「Light Bandit」の紹介

若き起業家が開発した、太陽光を室内ライトに変えるスマートデバイス

若き起業家が開発した、太陽光を室内ライトに変えるスマートデバイス
昼間であっても、室内の電気をつけなければならない状況は多い。窓から入り込む太陽...

たった66円で1Wの電力を生み出す低コスト・高効率のソーラーパネルが発表される

たった66円で1Wの電力を生み出す低コスト・高効率のソーラーパネルが発表される
決済サービスのPayPalやテスラモーターズ、SpaceXなどの創業者イーロン・マスクが2006年に設立した太陽光発電会社ソーラーシティが、高い発電効率を誇りながら0.55ドル(約66円)で1Wの電力を生成できる低コスト・高効率の新しいソー...

道路が発電する時代が来るのだろうか?

道路

今年の夏、原発が稼働していなかったにもかかわらず、電力会社10社が政府に報告した2015年の夏の電力需給状況は、かつてないほど電力に余裕があったようだ。

これは太陽光などの発電が普及すれば、さらに余力ができるということ。

今は、家の屋根の、ようするに使っていないスペースを利用しての発電が主流だが、今後は、使っている場所、例えば、道路などで太陽光発電をする時代になりそうだ。

でも、考えて見れば、道路って、どれくらいの時間が車などで日が届かないのだろう?
結構な時間が日に当たっているのなら、実質屋根と一緒だよねぇ。

オランダのアムステルダムに設置された世界初のソーラーパネル付き自転車専用道路、通称「ソーラーロード」

ソーラーロードは2014年11月に設置されたが、発電量は期待をはるかに上回っており、AP通信によると、これまでに一人暮らしの世帯1年分の電力をまかなえるエネルギーを生み出したという。

これは確かに。
個人宅の駐車場なんかにも応用できそうだし。

次は、電車の線路なんかがいいんじゃないかなぁ。

ネタ元

電力に構造変化、太陽光発電と脱・電力会社が加速
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1510/14/news024.html

実現に近づく2つの「ソーラーパネル道路」計画
https://wired.jp/2015/06/22/solar-road-2/

ソーラーパネル付き自転車専用道路、期待をはるかに上回る発電量に
https://www.huffingtonpost.jp/2015/06/23/solar-road-is-generating-even-more-power_n_7650580.html

木のような画期的なデザインの風力発電システムが登場

人工の木が電力を生み出す時代がやってきた

人工の木が電力を生み出しちゃうんだって | ROOMIE(ルーミー)
風を受けて回転するタービン型の「葉」が72個付いた、まるで木のようなデザインの発電機システムの提案「New Wind」の紹介。

環境とデザインは両立する。

Jérôme Michaud-Larivièreさんの提案する「New Wind」は、風を受けて縦軸を中心に回転するタービン型の72個の人工の「木の葉」が電力を起こしてくれる、まるで「木」そのもののようなデザインコンセプトの発電システムなのです。

近未来的だね。

約3.1kWもの発電力を持ち、風さえ吹けばどの時間帯でも蓄電できるこのシステム。すでにパリの街にプロトタイプが稼働している

スマートハウスのあるべき姿 それは継続的自立型建物

スマートハウスという言い方自体がいいのかどうかわからないが、スマートハウスの「あるべき姿」はこうだろうと思う。

豊田市が進める低炭素社会システム実証プロジェクト「Smart Melit(Smart Mobility & Energy Life in Toyota City)」

https://jscp.nepc.or.jp/article/jscp/20140227/385564/

この実証プロジェクトでは、太陽光発電による電力を自家消費している。

理由は次のとおり。

今回、太陽光発電による余剰電力を電力会社に売電せず、全量を自家消費する実験を実施したのは、フィード・イン・タリフ(FIT)による固定価格買取制度がいずれなくなることを想定しているためだ。

電力会社に左右されずに、電力が継続的に得られる自立可能な建物というのが、スマートハウスのあるべき姿だろう。

2014年1月中旬、名鉄豊田市駅から車で10分足らずの豊田市東山地区にある1軒の住宅である実験が行われた。メインブレーカーを遮断、つまり電力会社から電力を一切購入せず、普段通りの生活を送る実験だ。この新築の住宅は、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)に加え、太陽光発電システム(出力3.2kW)と家庭用蓄電池(容量10kW)、ヒートポンプ給湯機(貯湯タンクは370リットル)、プラグインハイブリッド車(PHV)といった「創エネ機器」や「畜エネ機器」を備えている(写真1)。
デンソーが開発したHEMSは、電力の分電盤の回路ごとに設置したセンサーを通じて、家電などの電力の使用状況を把握する。蓄電池の残量やヒートポンプ給湯機のお湯の量なども監視し、太陽光発電の電力が余剰になった場合は、蓄電池に電気として蓄えたり、ヒートポンプ給湯機で熱エネルギーに変えてお湯としてためたりする指示を出す。

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