フォードが2021年までに「完全自律走行車」を量産すると発表したのは、記憶に新しいところ。
自動運転が広まれば、様々なメリットがあるが、同時にデメリットも出てくる。よく言われるのが、「自動運転経済の失業者たち」についてである。
自動運転がドライバーの職を奪うというものだ。確かにそうだろうが、メリットの方が大きいように思う。
特に地方部の自動車社会においては、疲れたときに運転する危険を自動運転は回避してくれる。さらには、年老いて車を運転するのが危ない人にとっては、重要な足の確保ができるというメリットもある。
安全の向上と同時に、生活の利便性を格段に上げてくれる。
そして、普及することによって、本格的なカーシェアリングの世界へと変わっていくと思われる。
車の90%(?だったかなぁ)の時間は待機という記事を見たことがあるが、確かに、多くの時間は使っていない時間である。
自動運転になって、この使っていない時間を有効に使うことが可能となる。
なにせ、自動運転である。それこそ「流し」の自動運転車がそこ辺り中に走るような光景なってもおかしくないし、それよりも、アプリ等での呼び出しがきわめて簡単になる。最寄の、使われていない車が迎えに来るわけである。
都会においては、こうした自動運転車が増えれば、公共交通機関の概念が変わっていくのではないかと思う。
将来的には、超高速のコミューター(電車とは限らない)以外は、すべて自動運転車に取って代われると思う。電車がなくなる世界だ。
その代りに、自動運転車が電車の代わりになるというわけである。都合の良いことに、電車の路線はきわめて利便性の高いところに敷かれているので、そのまま幹線道路に早変わりということになる。
面白い世界が10年以内に訪れるかもしれない。