パナソニックのCMでも出ている翻訳機。
パナソニックだけでなく東芝など他でも開発競争が繰り広げられている。
実用化は時間の問題だと思う。
かつては文法などのロジックから翻訳する方法論が取られていたようだが、文法は後付けの理屈のため、自然言語の非合理的な部分に対応できないという欠点を克服できずに、精度が著しく低かった。
いまはビッグデータで総当たりで覚えこませる手法が取れるから、精度は格段に上がってきている。
将来、翻訳機が実用レベルになったら、外国語を学ぶ意義はあるのだろうか?
教養から必要という考えもあるだろうが、それよりも外国語を学ぶことで自国語をより明確に使えるようになることの意義は大きいと思う。
自国語と異なる体系の言語を学ぶことで、相対的に自国語の体系をはっきりと浮かび上がらせることができる。
浮かび上がったことによって明確に自国語を意識して使うことにつながる。
言葉が人に考えや意思や思いを伝える技術であり手段であることを気づかせてくれる。
比較対象となる言語体系がなければ獲得し得ないものがある。外国語を学ぶ意義はここにあると思う。
翻訳機の時代には外国語を話せる必要はない。そのための機械なのだから。
だが、己の言葉を磨くためには外国語を学ぶ必要はある。