脳科学の研究から明らかになっていることですが、脳が暗記するのは、それが重要か重要でないかとは関係なく、単純に「接触頻度」が高いものだといいます。
脳は「これは重要だから覚えよう」「これは不要だから忘れよう」というような記憶の仕方をしないのです。それよりも、くりかえし接した情報が自然に定着していきます。
https://diamond.jp/articles/-/64980
上記の通りなら、言語を習得するのに、多読や多聴は有効な方法ということになる。また、言語の習得に限らず、勉強の手法として、復習が有効な方法ということになる。
Graded Readers(段階別読み物シリーズ)
ラダーシリーズ
国際的な基準であるCEFRによるレベル分けがなされていないが、英検などでのレベル分けがされている。入手し易く、様々なサイトで紹介されているGraded Readersの代表的なシリーズ。レベルは1~5まである。
レベル | 単語 | TOEIC | 英検 |
レベル1 | 1,000語 | 300〜400点 | 4級 |
レベル2 | 1,300語 | 400〜500点 | 3級 |
レベル3 | 1,600語 | 500〜600点 | 準2級 |
レベル4 | 2,000語 | 600〜700点 | 2級 |
レベル5 | 無制限 | 700点以上 | 準1級以上 |
ラダーシリーズは、使用する単語を限定して、やさしい英語で書き改められた、多読・速読に最適な英文リーダーです。巻末にワードリストが付属しているため、辞書なしでどこでも読書が楽しめます。ラダーシリーズで「はしご (ladder)」を一段ずつ登るように、ステップアップしましょう!
http://www.ibcpub.co.jp/ladder/
Pearson Graded Readers (旧Penguin Readers)
入手し易く、様々なサイトで紹介されているGraded Readersの代表的なシリーズ。Penguin Readersで知られていたが、出版社の名をとったPearson Graded Readersに名称が変更された。
レベル | 語数 | 実用英検 | TOEIC | CEFR |
Easystarts | 200語 | 4級 | 250点 | A1–A2 |
レベル1 | 300語 | 4級 | 250点 | A1–A2+ |
レベル2 | 600語 | 3級 | 350点 | A2–A2+ |
レベル3 | 1,200語 | 準2級 | 400点 | A2+–B1 |
レベル4 | 1,700語 | 2級 | 500点 | B1–B2 |
レベル5 | 2,300語 | 2級–準1級 | 600点 | B1+–B2+ |
レベル6 | 3,000語 | 準1級 | 730点 | B2–C1 |
Macmillan Readers
国際的な基準であるCEFRによるレベル分けがなされている。シリーズのどのレベルから読めばいいのかは下記で分かる。A1~B2までしか想定されていない。レベルは1~6までの6段階。
レベル | 基本語 | CEFR | TOEIC | 英検 |
レベル1 | 約300語 | A1 | 300 | 4級~3級 |
レベル2 | 約600語 | A1 | 400 | 3級~準2級 |
レベル3 | 約1,100語 | A2 | 450 | 準2級~2級 |
レベル4 | 約1,400語 | A2-B1 | 500 | 2級 |
レベル5 | 約1,600語 | B1-B2 | 550 | 2級~準1級 |
レベル6 | 約2,200語 | B2 | 600 | 準1級以上 |
Cambridge English Readers
レベルは6段階。国際的な基準であるCEFRによるレベル分けはないが、A1がLevel1、A2がLevel2、B1がLevel3、Level4、B2がLevel5、C1がLevel6に対応するらしい。全てオリジナルストーリー。ミステリ・サスペンス分野が充実している。
Level | 単語数 | TOEIC | 英検 | CEFR | ESOL |
starter | 250語 | 250点 | 4級 | ― | ― |
Level1 | 400語 | 300点 | 4級 | A1 | ― |
Level2 | 800語 | 400点 | 3級 | A2 | KET |
Level3 | 1300語 | 450点 | 準2級 | B1 | PET |
Level4 | 1900語 | 500点 | 2級 | B1 | PET |
Level5 | 2800語 | 650点 | 準1級以上 | B2 | FCE |
Level6 | 3800語以上 | 800点以上 | 1級 | C1 | CAE |
Oxford Bookworms Library – OUP – Oxford University Press
「 中高生から一般向けのレベル分けされたグレイディッド・リーダー 」。Starter Level~Level6までの7段階。
レベル | 単語数 | TOEIC |
Starter | 250語 | 250点まで |
Level1 | 400語 | 250点~380点 |
Level2 | 700語 | 310点~400点 |
Level3 | 1,000語 | 380点~560点 |
Level4 | 1,400語 | 420点~700点 |
Level5 | 1,800語 | 520点~750点 |
Level6 | 2,500語 | 700点以上 |
Oxford Bookworms は効果的なリーダー教材として、その上質なストーリーとともに世界中から評価されています。
https://elt.oup.com/catalogue/items/global/graded_readers/oxford_bookworms_library/?selLanguage=ja&cc=jp&mode=hub
言語スキル全体を高めるにはリーディングが有効であると、リサーチ結果が示しています。
Oxford Bookwormsは、語彙、文章量、内容において効果的な教材であると専門家から評価されています。楽しみながら、たくさんのリーディングをこなすことができます。
多彩なストーリーをご用意しています。必ず好みの一冊が見つかります。
Very Short Introductions (Oxford Univercity Press)
こちらは同じオックスフォードでも上級者向き。同志社大学によると「学術的な正確さと入門書としての読みやすさを両立させた優良入門書シリーズ。 」ということで、英語レベルはかなり高い模様。国際的な基準であるCEFRによるレベル分けはない。
歴史や政治、宗教、哲学、科学、時事問題、ビジネス、経済、芸術、文化など、様々な分野のテーマを取り上げてきました。発行点数も数多く、現在までに500タイトル以上を刊行しています。
https://www.oupjapan.co.jp/ja/academic/vsi/index.shtml
本シリーズは、世界各国の評論家からの評価も高く、知識欲の強い読者の間では定番の入門書として定着しつつあります。販売部数は全世界で900万部を超え、40ヶ国語以上の言語に翻訳されています。
専門家による分析や新しい見解を盛り込みながら、イスラム教からポスト構造主義、宇宙論まで、難解なテーマを平易に説く、刺激に満ちた Very Short Introductions は、初学者にとって最適の入門書であり、予備知識のある読者には新たな視点を提供します。一般の方や大学生、大学院生に愛読されているほか、大学の授業にも採用されるなど、幅広くご活用いただいています。
Footprint Reading Library ( with video from National Geographic)
「ナショナル ジオグラフィック」をもとにした多読シリーズ 。国際的な基準であるCEFRによるレベル分けはない。SSS英語学習法研究会によるYL(読みやすさレベル)でレベル分け。ハイレベルな教材。
Footprint Reading Libraryは、プリント、オーディオ、ビデオで学習できる初の英語学習者用ノンフィクション・リーダーシリーズです。
http://cengagejapan.com/elt/Readers/page/?no=12073198400zu3f
・魅力ある5つのテーマをカバー
・8レベル全100タイトル
・教師用マニュアルにはコピー可能なワークシート、テスト、アクティビティ問題を収録
<特色>
・Pre-reading (and post-reading) activities で学習者は学ぶべき事柄を確実に把握し、身につけます。
・‘After You Read’ の後に続く’Expansion Reading’ で学習者は他のノンフィクションを読み、学んだ事柄を確実に身につけ、活用できるようになります。
・‘Built-in activities’ では学習者が何に着目して読むべきかを教えます。
・The Footprint Reading Library は、National Geographic Digital Mediaからの素晴らしいビデオ教材とともにストーリーをお届けします!
・英語学習者のために厳選されたナレーション付ビデオを全タイトル用意。
NHK英語講座
Graded Readers(段階別読み物)にトライする前に、NHKの英語講座から始めるのもおススメ。CEFRでA1~C1までが設定されている。C2レベルは設定されていない。これは
Graded Readersでも同じことが言える。 C2レベルは測定不能レベルなので、設定ができないためである。
NHKでは、子どもから大人まで一貫して学べる「英語グランドデザイン」を設計し、英語学習番組を体系的に提供しています。国際標準として学校教育にも取り入れられつつあるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいた「A1」から「C2」のレベル分けに、最初歩の「A0」を加えた7段階のレベル設定で番組を配置します。
https://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr
Who was ?シリーズ
Penguin Workshopから出版されている人物伝シリーズ。伝記ということになる。小説が苦手な人は、こちらの方がいいのかもしれない。レベル分けがあるわけではないが、対象年齢は9歳から12歳。
他に「What was ?」「Where was ?」シリーズもある。
Chicken Soupシリーズ
101のショートストーリーで構成されているシリーズ。多くの本が出版されており、分量も多い。
こころのチキンスープは、アメリカ合衆国の会社及び同社が出版した本のシリーズである。1993年、ジャック・キャンフィールドとマーク・ビクター ハンセンが最初のこころのチキンスープ本を出版した。普通の人間の生き様を描き、読者の心を温める物語である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AE%E3%83%81%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%97
英語ニュースサイト
Newsela
このサイトは凄い。同じ記事を5つの難易度で読めるようになっている。記事の数も多く、通勤の隙間でも読むことができる。ブラウザだけでなく、アプリも提供されているので、アプリでも学ぶことができる。
Podcast
Learning English Broadcast – Voice of America
毎日更新されている。1回あたり30分。アメリカ国営の放送局が作った、英語を学ぶ人向けへの番組で、単語も特別に調整され、少しゆっくりめ。通勤の電車の中で聞くのにちょうどいい。いくつかの番組が収録され、ニュースやトピックス、歴史など。
Voice of Americaには様々な番組が用意されている。