国語力のアップ
散々迷った挙句、とにかく国語力のアップを始めようと考えました。
きっかけは新井紀子氏の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んだからでした。
仕事のメールで、ある人はこちらの意図を正確に理解してくれ、ある人は何度書いても、書き方を変えても理解してくれない人がいるのが、何故なんだろう、と思ってきていました。
自分の文章が読みにくいというのが一因であることは承知していますが、如実に差が出る理由が理解できませんでした。
また、相手が部長・課長クラスにも関わらず、極めて理解力が低く、他の人と話がどう考えても微妙にズレている人がいるのも不思議でなりませんでした。
しかし、新井紀子氏の本を読んで、腑に落ちました。こうした方々は、そもそも文章が読めないのです。
同時期にPIAAC(国際成人力調査)の結果も読んだり、橘玲氏の記事を読んだりして、基本的な文章すら読めない人が一定割合でいる事実を知りました。
こうした結果を知り、まずは国語力を底上げしなければならないと思いました。
我が子にもその傾向が見えていたというのも大きな理由でした。
傾向というのは、算数において、計算問題は難なく解けるのですが、文章問題になると、とたんに正解率が下がるというものです。
文章をきちんと読まないで解き始めようとするからなのですが、一部問題では読み間違いを起こしていることも分かりましたので、正確に文章が読めていないことが原因と考えていました。
そこで国語力アップに手を付けようと考えました。
国語(現代文)は、あらゆる科目の中で、もっとも成績アップに時間がかかります。
日常的に日本語を使っているのでわかるはず、とか、読書をすれば読めるようになる、とか思う人が多いようです。
自分はセンター試験世代ですので、センター試験を例にしますが、センターの国語で200満点の180点以上を取ろうと思ったら、そういう意識では到達できません。
なお、180点(=9割)という点数はSランクを狙う学生なら、文系理系問わず狙いに行く点数です。
塾などで学ばせることも良いのですが、多くの塾が大学生アルバイトですので、それなら自分で一定レベルまでは教えようと考えました。
そこで取り入れたのが、下記の2つです。
朝日小学生新聞
Z会:通信教育中学受験コースの国語
子ども新聞の選択
子ども向けの新聞は下記3社があり、それぞれお試しの購読ができます。
- 読売新聞
- 朝日新聞
- 毎日新聞
3社すべてをお試ししようかと思いましたが、契約数や発行回数などから、読売と朝日の2社に絞ってお試しすることにしました。
読売は週1回のため月額料金は安め、朝日は毎日のため月額料金は高め、という差があります。
実際に試し読みをしてみて、即決で朝日にすることにしました。取り上げる話題の広さは、月額料金の差以上に圧倒的な差がありましたので、全く迷うことはありませんでした。
今は読み聞かせの材料として使っていますが、徐々に本人が読んでくれればよいと思っています。
通信教育の選択
あれもこれも手を出すわけにいかないので、自分が知っているサービスを選択することにしました。Z会です。
中学受験では四谷大塚のテキストが私が小学生の時代からスタンダードでしたが、予習をメインにした勉強法が合わず、手を付けたことがありませんでした。
昔から不思議に思っていたのは、四谷大塚のメソッドが強いのは中学受験までで、高校受験や大学受験では四谷大塚を聞くことがなかったことです。
メソッドとして優れているなら、高校受験や大学受験でも四谷大塚は覇者になれたはずですが、実際は高校受験や大学受験で四谷大塚の名を聞くことはありません。
こうした事情から、四谷大塚はいったんは見送ろうと決めました。
残るは早稲田アカデミーの早稲アカDUALとZ会でしたが、早稲田アカデミーもテキストは四谷大塚ベースということで、いったんは見送ることにしました。
消去法でZ会が残ったのですが、自分の知っているZ会は鬼のような問題を出す通信講座というイメージですので、大丈夫だろうか、という不安しかありませんでした。
あまりにも心配なので、資料請求でついてくる問題を解かせてみました。すると、できない問題はあるものの、全く歯が立たないわけではなさそうなのが分かりましたので、受けさせてみることにしました。
一人では解けないのは分かっていましたので、当面は一緒に問題を解いて、考え方を伝えながら教えることにしました。
受講し始めて、感想を聞いてみると、難しいようです。やはり、Z会は小学生でも最難関の通信教材のようです。
頭は使えば使うほど優秀になっていきますので、頭を使って苦しみぬくことで次のレベルへ進んでいけます。とはいえ、あまりにも難しいと感じ続けるようなら、レベルを落とそうと思っています。
(参考サイト)Z会の体験記
Z会中学受験コースで中学受験
Z会中学受験コースを4年間利用した感想