太陽光発電と蓄電池を導入するにあたっての我が家の状況
我が家は南向きで、目の前の道路が正面に伸びている。日当たりが良く、将来的に日当たりが遮られることがない。
屋根の形状も南側に流れており、南側には車2台分プラスアルファのスペースがある。
つまり太陽光発電を導入するのに良い条件が揃っている。屋根に設置することと、カーポートに設置して容量を上げることが可能である。
導入に迷っている
だが、2つの理由で迷っている。
というのは、現在主流のシリコーン系の太陽光発電は高額なのと重いからだ。高額なだけでも躊躇するのに、重量もかさむとなると、家の屋根は大丈夫だろうか、と心配したくなる。売電もFITの見直しで旨味が薄くなってきている。売電できないなら、蓄電して電気代削減に努めようか、と思うところだが、蓄電池も高い。
ここに来て、2018年にペロブスカイト太陽光発電に進展があり、市場化が見えてきた。全固体電池にも進展が見られた。いずれも本格的な市場化までには時間がかかりそうだが、何十年もかかる感じでもなさそうだ。
昨今の技術開発は、ブレイクスルーが同時多発的に起こるようになっているので、案外市場化は速いかもしれない。
迷う理由1 時間軸が読めない
とはいえ、時間軸が読めない。これが迷う最初の理由で、かつ最大の理由である。5年以内に商品化されるのであれば、既存の太陽光発電に手を出す気になれない。蓄電池も同様の理由だ。
ペロブスカイト太陽光発電
なぜなら、ペロブスカイト太陽光発電は価格が極めて安くなる可能性が高いからだ。高性能で安価な商品が出るのが分かっていて、わざわざ既存の高額な太陽光発電に手を出すだろうか?待っている方がお得になる可能性が高いのであれば、待つのが合理的だと思う。
問題は「いつまで」待つかである。その「いつか」が予想がつかない。そのため、さらに迷うことになる。
全固体電池
一方で、全固体電池は、極端な価格差は出なそうな印象だ。だが、別の理由で導入したいと思っている。それは充電の速さである。
太陽光発電と組み合わせるに当たって、重要なのは日照時間である。日照時間といっても、トータルの時間ではなく、1日の時間である。当たり前のことだが、太陽光発電は日の出ている時間だけしか発電ができない。そのため、少しでも充電にかかる時間が少ない蓄電池がよいということである。
実際はそこまで気にする必要はないのだろうが、例えば、午前中が雨で、午後に晴れた場合、日照時間が短くなるので、充電が十分にできない可能性がある。ちょっとした天候の変化にも対応できる製品の方がいいなと思うだけである。
迷う理由2 車への搭載時期
迷うもう一つの理由が車への搭載が見えてきていることである。EVからSEV(Solar Electric Vehicle)への進化が間近に迫っている。
トヨタのプリウスに太陽光発電が搭載されたのは記憶に新しい。これがさらに進化する可能性がある。
ペロブスカイト太陽光発電は塗布型になるので、その気になれば、車の車体全部が太陽光発電になる。まさに走る発電機だ。
2つ目の迷う理由がこれである。車が発電機かつ蓄電池になるのなら、住宅へ太陽光発電や蓄電池を導入しなくてもいいんじゃないかな、ということなのだ。
車の太陽光発電や蓄電池では大したことないのでは、とも考えたが、初期導入としては十分な気もする。
自家用車は動いていない時間が8割にも9割にもなる。そのほかの時間は止まっているだけ。その時間に十分な充電ができるような気もする。
見えてきたエネルギー革命
モノが無いので、比較しようがないが、近い未来に新たなエネルギー革命が起きそうだ。
既存インフラに頼らない未来がやってくるのかもしれない。
電気の問題が片付けば、インフラで残る問題は水だけになる。電気と水の確保ができれば、どこでも生きていける。